ベビーサインで子ども2人を育てた体験談とメリット・デメリット

2人の子どもをベビーサインを使って育てた春野菜(@haruyasai_1881)です。

娘がよくしゃべるようになったのは1歳10ヵ月の頃。

[prpsay img=”https://www.haru831blog.com/wp-content/uploads/2018/09/youngwoman_42.png” name=”保育士さん”]3歳のお兄ちゃんがいるのに遅かったね。ベビーサインやってたからかな?

「伝えたいって気持ちが言葉になるからね[/prpsay]

子育て広場の保育士さんから「ベビーサインが原因で喋るのが遅かったんだ」と言われてしまいました。

ベビーサインとは、いわゆる赤ちゃん向けの手話のことです。

ベビーサインとは、まだうまく話せない赤ちゃんと簡単な手話やジェスチャーを使って「お話し」する育児法です。1990年代にアメリカで始まり、日本にも2000年以降たくさんのママやパパが実践しています。
Baby Signsとは? | 一般社団法人 日本ベビーサイン協会  より引用

娘は「ぱぱー」「あい(はい)」など1歳すぎてから発声していましたし、しゃべらなくてもわたし達が話していることは結構分かっていた模様。

『しゃべりだすのが遅い』とは、感じていませんでした。

ベビーサインが便利だから、子どもはしゃべらなかったってあるんでしょうか?

ベビーサインを使うことで、言葉の出始めが遅くなる心配をしている方が多いようです。

わたしが男の子と女の子をベビーサインを使って育てみた実際の経験からメリット・デメリットをこれからお伝えします。

ベビーサインをするとしゃべらなくなる?

どんな子育て法でもそうですが、赤ちゃんと過ごすその一瞬、一瞬はその時限りですから、もし、同じ条件でこの子にサインを教えていなかったら話し言葉は早く出てきたのかどうかなんていう実験は出来ません。
(中略)
喉や舌の筋肉が整い、赤ちゃんがおしゃべりできる下準備ができれば、ちゃんと話し言葉でコミュニケーションがとれるという安心材料が揃っていることになります。
ベビーサインが便利すぎてしゃべらない?!のはウソ?ホント?|ベビーサイン協会オフィシャルブログより引用

ベビーサイン協会代表理事&ベビーサインの専門家のオフィシャルブログによると
「ベビーサインは手の動きに意味を持たせた簡単な言語で、おしゃべりできる下準備。コミュニケーションがとれる安心材料」
とおっしゃっています。

わたし自身の経験でも「しゃべるの遅かったね」と言われた娘は、1歳半検診や市の保健師さん、病院で問題視されていません。

2歳上の息子も、3才児検診の時に言語関係でひっかかったことはなかったので、悪影響はないと思います。

ベビーサインのメリット

ベビーサインでわたしが感じた4つのメリットをご紹介します。

赤ちゃんと意思疎通がしやすい

まだしゃべれない赤ちゃんと意思疎通ができるのは、大変助かります。

ノドがかわいて泣いているときも、飲みたいのはお茶なのか、水なのか、ミルクなのか教えてくれればずっとラクです。

それに小さくても結構前のことを覚えているようです。

道端に猫がいた場所を『猫のベビーサイン』をして教えてくれることもありました。
花があった場所を『花のベビーサイン』をしながら、なくなっていて不思議な顔することもありました。

ちょっとした仕草から読み取るのは難しいですが、ベビーサインなら決まった動きをするので、子どもと一緒にいる時間が少ない仕事をしているパパ(ママ)でもコミュニケーションがとりやすくなります。

日中仕事している夫も、子ども達が何を要求しているか読み取れていました。

子ども自身もベビーサインで伝えるのが楽しいみたいです。

街路樹の花を見つけて『花のベビーサイン』と教えてくれたときに「お花だね。きれいだねー」と答えると、すごく嬉しそうにしていました。

子どもは嬉しいと積極的に伝えるようになるので、子ども自身のコミュニケーション能力の発達につながります。

言葉のバリエーションが増える

言葉だけで「お花だよー」と言うと、娘は自分の鼻を指差していました。

1歳児に「お花」と「お鼻」の違いを説明するのは難しいです。
ベビーサインなら「お花」と「お鼻」が違うものだと、教えることが簡単にできました。

1歳10ヵ月でしゃべり始めた娘は「にゃんにゃ(猫)」「かぁーいー(かわいい)」「ぱーい(いっぱい)」など二語文もすぐに話すようになっています。

口達者な3歳の息子は、幼稚園で「知識的なことは頭一つ抜き出てる」と言われます。
絵本を読むのが好きだからかもしれませんが、絵本読むときもベビーサインを使っていました。

絵本や言葉だけでなく、ベビーサインでより多くのコミュニケーションがとれた効果かもしれませんね。

ベビーサインという簡単な言語を使った赤ちゃんは、モノの名前やその使い方を早く理解します。
米国の研究ではベビーサインをしていた子はそうでない子よりも語彙が豊富になると報告されています。
ベビーサインのメリット | 一般社団法人 日本ベビーサイン協会より引用

育脳効果が高い

脳トレで手先を使った作業がありますよね。
手先の動きは脳に刺激を与えるので、脳の発育を促します。

赤ちゃんは脳の成長が著しい時期なので、すごく効果的だと思います。

アメリカの大学教授リンダ・アクレドロさんとスーザン・グッドウィンさんはベビーサインの研究をしているそうです。

その2人の研究によると、ベビーサインを使って育児した赤ちゃんの方が、知能指数の平均値が高かったとのこと。

手先を使うので、器用になるそうです。
そのおかげなのか、息子は3歳前から箸が上手に使えています。

1歳10か月の娘もにぎり箸ですが、そうめんを自分で食べられます。

発達障害には手をよく使うのがいい

最近よく耳にする「発達障害」。
脳機能の偏りがあり、脳の発達にも偏りがでる障害です。

自分の子どもが「発達障害」だったら…と心配する親御さんも多いと思います。
澤口俊之氏の著書「発達障害の改善と予防」によると、2歳前後から箸を使い始めることは発達障害の予防と改善に繋がるそうです。

ベビーサインは6~7か月ごろから始めるのがいいといわれています。
手先を使うのが慣れていれば、箸に慣れるのも早くなり、発達障害の予防にもつながるのではないでしょうか。

参考書籍

赤ちゃんの健康や安全を守れる

ガスストーブや扇風機など、触ってほしくないものに『痛い』『熱い』『危ない』など教えておくと、ほとんど触ろうとしなくなります。

息子が1歳半ごろ、車は『危ない』『怖い』と覚えたので、車が隣の車道を走ってくるのを見つけると道の端で立ち止まるようになりました。

また夜に大泣きしたときも耳を指さして痛いと教えてくれたので、すぐに耳鼻科に連れて行って中耳炎を早く見つけることができました。

ベビーサインのデメリット

結論から先にいうと、赤ちゃんにとってベビーサインのデメリットはありません。

お母さん(お父さん)は話しかけながら手でベビーサインを出すだけですし、教えようとしてより多く話しかけることなるからです。

わたしは、現在3歳の上の息子と1歳の娘にベビーサインを使って育ててきました。
市役所の検診や病院で、発声の仕方や認識力など、問題視されたことはありません。

言葉の発達が遅れる?

上の息子が覚えていたベビーサインはこれら↓を使っていました。
(何を使ってたか結構忘れてます。゚(^ω^;)゚。)

  1. 飲みたい
  2. 食べたい
  3. おっぱい
  4. お風呂
  5. 寝たい、眠い
  6. 怖い
  7. 痛い
  8. 寒い
  9. 熱い
  10. 小さい
  11. 大きい
  12. なかよし
  13. どこ?
  14. もっと
  15. ちょうだい
  16. ありがとう
  17. 電気つけて(ついた)
  18. 犬や猫、魚、りんごなどの名前

4歳になっても、発声の発達の遅れなどは感じません。
3歳児検診や1歳半検診、病院などでも指摘されたことはありませんでした。

最近は「ママ(妹)ばっかりずるい」「ぼくはパンツ嫌いだからおむつがいいの」と口達者です。

「ココにおとずれたの」など、よくその言葉遣い知ってたなぁ、と感心することもあります。
ベビーサインそのもののデメリットではなく、娘は喉や舌の発達がゆっくりだっただけだと思いました。

覚える手間がかかる

わたしはベビーサインを使うために、教室で習ったり教材買ったりはしていません。

図書館で借りた本を読んだくらいで、その本もいま手元にないぐらいです。

ベビーサインの数が多くて、全部覚えるのは大変です。
わたしは自分たちがよく使いそうなものだけ覚えて使っていました。

本に載っている通りにベビーサインをしても、赤ちゃんがその通りに覚えるとも限りませんし。

うちの息子が覚えた「うさぎ」のベビーサインは『指1本立てて上下に動かす』でした。

頭の上に両手を上げて、耳を表現して教えていたのにΣ(゚ω゚ノ)ノ

決まったサインでやらなくても、親子で決めたオリジナルなサインでも問題ないと本にも載っていたので、気にせず自由に使っていました。

オリジナルのサインを使うときは、お父さんにも同じサインを覚えてもらわないといけないのは面倒かもしれませんね。

根気が必要

子どもが小さいゆえに、子どもはすぐには覚えません。
教えてても何の反応もないとむなしいですよね。

わたしは絵本を読んでるときや、話しかけるときに覚えていたベビーサインをしていました。
話しかけるときは手を動かすよくクセにしていけば、そんなに負担を感じなかったです。

また赤ちゃんのベビーサインを読み解くのも、なかなか根気がいります。
手を大人と同じようにはまだ動かせないので、少し違う動きになったりするので。

[prpsay img=”https://www.haru831blog.com/wp-content/uploads/2019/01/img_0304.png” name=”春野菜”]コレがほしいの?遊びたいの?
[/prpsay] [prpsay img=”https://www.haru831blog.com/wp-content/uploads/2019/01/img_0292.png” name=”みぃ(長女)”]。゚ヽ(゚`Д´゚)ノ゚。ウワァァァン(違うよ!分かってよー!)
[/prpsay] [prpsay img=”https://www.haru831blog.com/wp-content/uploads/2019/01/img_0307.png” name=”春野菜”]うんうん、分かってくれないとイヤだよね
(でもわからん)[/prpsay]

児童館など家にはないおもちゃで遊びたいなど、ベビーサインがないものを要求するときは、もっと読み解くのが難しかったです。

うちの1歳娘は「んー!」と指さししたりジェスチャーをします。

指さしならまだ分かりますが、ジェスチャーから読み取る方が根気が必要でした。
ベビーサインが親と子どもとの共通言語になるので、ジェスチャーを読み取るより簡単です。

まとめ

わたしの個人的な感想としては「やってよかった」です。
赤ちゃんが何しても泣き止まないときは途方に暮れていました。

ベビーサインを覚えてもらえば、泣く以外で要求を伝えてくれるので育児ストレスが減りました。

しゃべりだした今もはっきり言えるわけじゃないので、ベビーサインのおかげで理解できることも多いです。
自我がでてきたので、やってほしいことを伝えてくれるのは助かります。

デメリットも負担にならなかったし、図書館で本を借りれれば費用も掛からないので、ベビーサインおすすめです。

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